「このままでは、私は私でいられない」
私自身も、HSPとして長年「心が固まる」感覚に苦しんできました。夫の立てる物音、子どもの無邪気な声、それら全てが私にとっては刺激となり、常に神経が張り詰めている状態でした。集団での雑談では、何を話せばいいか分からず、ただ固まってしまう。人と会った後は、その日の出来事を何時間も反芻し、疲労困憊する日々。
他者の痛みには強く共感し、まるで自分のことのように感じてしまう。そんな自分を「弱い」と責め、どうすればこの生きづらさから解放されるのか、ずっと模索していました。
転機が訪れたのは、コロナ禍のロックダウン中。閉ざされた空間で、私はカカオの香りに触れ、その「融ける」プロセスに深い洞察を得ました。カカオ豆が、熱と圧力を受けて液体になり、再び固まる。その変化の過程に、私たちの「心が固まる」メカニズムと、それを「融かす」ヒントがあるのではないか。そうして生まれたのが、この「融点心理学」です。
これは、私自身の生きづらさを乗り越えるための探求であり、同じように苦しむあなたへの、私からの「構造代弁」なのです。